【プロジェクト始動】「築200年の古民家」という挑戦

インタビューアー
皆さん、本日はありがとうございます!今回は、TDYリモデルコンテストのテーマ別部門で最優秀賞、さらにジェルココンテストでも入賞を果たしたU様邸リノベーションの全貌に迫りたいと思います。まず、営業の矢沢さん、この築200年の古民家との出会い、そしてプロジェクトの第一印象からお聞かせください。

矢沢(営業)
はい。このプロジェクトは、「お母様が住まわれている築200年の古民家をどうするか」というご相談から始まりました。若夫婦は新築を希望されていたのですが、お母様が「代々受け継いできた家を自分の代で壊したくない」という強い想いをお持ちで。一方で、若夫婦は古民家特有の「寒さ」や「湿気」、そして「暗さ」に大きな不安を抱えていたんです。

インタビューアー
「壊すか、残すか」、家族の想いが葛藤していたわけですね。最終的にリノベーションに舵を切った決め手は何だったのでしょうか?

矢沢(営業)
私たちが新築・建て替え案に加え、「新築同等の性能を持ったリノベーション」プランを提示したことです。特に、奥様から「花火大会を家から見たい」というご要望があったのですが、それを叶えるために、既存の構造を活かしつつも、南側に大開口の窓を設ける提案をしたところ、ご家族全員が「これなら残したい!」と強く思ってくださいました。歴史を尊重しつつ、現代の快適性を両立させる。これが、単なるリフォームではない、未来への「リモデル」だと確信しました。

小澤(設計)
僕は設計士として、その「構造をどこまで残せるか」に興奮しましたね。200年間、地震や豪雪に耐え抜いてきたこの家の立派な梁や柱は、まさに「文化的財産」です。これをどう活かすか、どう耐震補強していくかが最大のテーマでした。特に、基礎が、一部に腐食も見られたので、未来へ繋ぐ責任感と、技術者としての大きなやりがいを感じました。

宮坂(IC)
私は、最初にお家を見せていただいた時、玄関入ってすぐにある既存の建具や、2階へ上がる階段に強く惹かれました。「和」の重厚感と「モダン」な機能性をどう両立させるか、という点にワクワクしたのを覚えています。単に新しいものを入れるのではなく、築200年の歴史をリスペクトしながら新しい価値を吹き込む作業は、非常にやりがいがあるなと感じました。特に、古材の色味を拾いながら、全体のトーンを合わせる作業は、ICとして最も神経を使った部分です。最初の段階で、「この家は、絶対に和モダンな老舗旅館のような雰囲気を目指すべきだ」という明確なイメージが湧きました。

【困難と挑戦】チームで乗り越えた「古民家ならでは」の壁


インタビューアー
築200年ともなると、「想定外」の連続だったと思います。小澤さんが特に苦労された点、技術的に困難だったエピソードを詳しくお願いします。

小澤(設計)
やはり解体後に判明した課題の多さに尽きます。特に深刻だったのが、北側斜面という立地ゆえに、床下の土が常に湿っている部分が広範囲にあったことです。地盤の状況は想定以上で、すぐに防水と水捌けの改善が必須だと判断しました。具体的には、外部の雨樋からの水が基礎下に流れ込まないようルートを徹底的に変え、新しい基礎を部分的に増設することで、地盤の安定と湿気対策を両立させました。これは、契約時の予算を大幅に超える可能性がありましたが、性能を譲るわけにはいきませんでした。建物の大きなゆがみへの対応に加え、昔の来客用動線が基本の間取りで、冬は寒く、採光が十分ではないという課題を同時に解決するため、耐震性を確保しつつも、光を最大限に取り込む間取りへの大変更を決断しました。また、お客様が慣れ親しんだ急で幅の狭い階段は、当初交換を希望されていましたが、既存の骨格はそのままに、化粧板を貼ることで強度とデザイン、愛着を両立させました。これは設計士として腕の見せ所でしたし、何度も現場で立ち止まって、過去の職人の知恵を読み解きながら考えましたよ。

矢沢(営業)
私の仕事は、その現場のリアルとお客様の想いを繋ぎ、予算をコントロールすることです。想定外の工事(特に地盤と基礎の対策)が増えるたびに、お客様にご説明し、「性能を担保するために譲れない部分」と「デザインや仕上げで調整できる部分」を正直に提示し、納得いただくプロセスが重要でした。若夫婦専用のセカンドリビングを2階に設け、ご要望の「諏訪湖と花火が見える大窓」を叶えるために、設計とICと密に連携して、コストと要望のバランスを繊細に調整していきました。最終的なお客様の「ありがとう」を聞くために、チーム全員が「絶対にやり遂げる」という強い意志で動きました。

宮坂(IC)
私が特に注力したのは、「既存の建具の再利用」と「現代の統一感」の両立です。お客様が大切にされていた既存のドアや引き戸は、全て丁寧にメンテナンスし、色味を調整して再利用しました。この「古いものとの対話」が、リノベーションの面白さです。一方で、キッチンにはTOTOの木目調の濃いブラウンをセレクトし、床は明るめのトーンを選びました。このコントラストで、重厚な古民家の雰囲気を保ちつつも、明るくモダンな印象に仕上がっています。現場では、職人さんと「ここの梁はこういう風に見せる」「この古材は塗装せずに残そう」と細かく話し合いながら、一つの「作品」を創り上げる感覚でした。サンプロの社員全員が「お客様に喜んでほしい」という共通の熱い想いと、お互いの専門分野へのリスペクトがあったからこそ、最高のチームワークが生まれたのだと思います。
【完成と未来】最優秀賞受賞の秘話と、この仕事を通じて得たもの

インタビューアー
性能もデザインも、家族の想いも叶えた結果、TDY最優秀賞、ジェルコ入賞という輝かしい結果に繋がりました。完成したお家を見たとき、お客様の反応はどうでしたか?

矢沢(営業)
お客様からは「長年の悩みだった寒さや湿気が完全に解消された」「家全体が明るくなった」と、性能面での満足度の高さを特に喜んでいただきました。そして、何よりも「老舗旅館で暮らすような贅沢な気持ち」とおっしゃっていただいた時は、本当に嬉しかったです。単身赴任されているご主人からも「週末、家に帰るのが楽しみで仕方ない」というお言葉をいただいた時は、営業として最大のやりがいを感じました。また、ご近所の方から「古民家カフェに間違われる」ほど、地域のランドマークになっているのも自慢です。

小澤(設計)
このプロジェクトを通して、リノベーションは単に建物を直すだけでなく、その歴史とお客様の想いを未来へ繋ぐ、とても尊い仕事だと再認識しました。古民家再生の技術は、信州には欠かせません。この受賞が、「古民家でも新築同等かそれ以上の快適性が実現できる」ということを世の中に証明できたことが、大きな意義だと感じています。この先100年、200年とこの家が使われていくことが、最高の報酬です。

宮坂(IC)
完成後、お客様が家具やラグまで私たちにご提案を任せてくださり、トータルコーディネートが実現できたことも、大きな喜びでした。古いものの良さを再発見し、新しい価値を吹き込む。そして、それをチームみんなで実現していく。この経験は、私自身にとってもサンプロにとっても大きな学びになりました。

インタビューアー
最後に、サンプロへの応募を検討している求職者の方へ、リノベーションという仕事の魅力とメッセージをお願いします。

矢沢(営業)
リノベーションの営業は、お客様の不安と期待、その両方を受け止める仕事です。しかし、私たちの会社には、新築と同等の性能をリノベーションで実現できるという確かな技術力があります。お客様の最高の笑顔のために、人と深く関わり、人生を変えるような感動を提供したいと思っている方、ぜひ私たちと一緒に働きましょう!

小澤(設計)
リフォームは、技術者としての知恵と経験が試されます。200年前の構造と向き合い、現代の技術で命を吹き込む。一つとして同じ物件がないからこそ、常に新しい挑戦があり、成長を実感できる環境です。自分の技術で歴史を未来に繋ぎたい、という熱意のある方をお待ちしています。

宮坂(IC)
リノベーションは、既存の制約があるからこそ面白い。古いものを活かす知恵が求められます。壊して解体しないと分からないことも多いですが、現場のプロフェッショナルが優しく、知識も豊富なので、安心して仕事に取り組めます。古いものの良さを最大限に引き出し、新しいライフスタイルをデザインする。このやりがいのある仕事に、ぜひ挑戦してほしいです!

インタビューアー
矢沢さん、小澤さん、宮坂さん、本日は長時間にわたり、情熱のこもったお話を本当にありがとうございました。
このU様邸のリノベーションプロジェクトは、単に古い家を直しただけでなく、家族の歴史、地域の文化的な財産、そして現代の快適な暮らし、その全てを未来へ繋ぐという、非常に尊い「志事」だと改めて感じました。課題解決に情熱を燃やす設計士、細部にまでこだわり抜くIC、そしてお客様の不安を安心に変える営業。プロフェッショナルなチームワークこそが、TDY・ジェルコのW受賞という偉業を成し遂げた最大の秘訣だと確信しました。
サンプロには、新築と同等かそれ以上の性能を、既存の家に吹き込む確かな技術と、それを支える最高のチームがいます。お客様の人生に深く関わり、その人生を変えるような感動とやりがいを求めるなら、ぜひ私たちと一緒に、この「歴史を未来へ繋ぐ仕事」に挑戦してみませんか。皆様からのエントリーを心よりお待ちしています!